女子会、女子力、大人女子、◯◯系女子… 数年前から日本ではどこかしこで「女子」という言葉が目につくようになりました。年齢に関係なくかわいい女性という褒め言葉だったり、いつまでも女の子目線を大切にしようというスローガンのようだったり。
 

日本では1歳でも若く見られたい、キレイな人よりかわいい人と言われたい、というのが一般的ですが、この考えはフランス女性にとっては理解しがたいもののようです。
 
 

「どうしてパリジェンヌは、みんなあんなに色気があるの?やっぱりフランス女って人種が違うのかしらね?」
 
 

日本から旅行にきた友人とパリの街を歩いていたときに、彼女にこんな質問をされました。なんて言うとまるで、私たちの見たフランス女性が大胆な格好をしていたり、特別きれいな女性だったように聞こえますが、実際はTシャツ+ジーンズにバレエシューズ、適当にまとめたヘアスタイルに薄化粧、そんな女性ばかりでした。だけど、確かに友人の言うとおり、フランス女性には色気というか女を感じる部分があるのです。どんな格好をしていても彼女たちから「私は女性である、リスペクトされるべき存在である」という自信がにじみ出ています。そんな彼女たちは女子扱いされることもかわいいと言われることも喜びません。
 

フランス、ヌーベルバーグの映画の中には、必ずといっていいほど小悪魔キャラのロリータ少女がでてきますが、彼女たちも自分の中にある少女の部分と女性の部分を上手にコントロールしながら本物の女性へと成長していきます。フランスでは女性扱いされてこそ、一人前の女。若くてかわいいだけの女子では、大人の男を魅了することなんてできません。
 

いまや、かわいい(KAWAII)というのは世界共通語。小動物を見てかわいい、おしゃれなヘアピンを指差してかわいい、そういう使い方ならフランス女性だって日本女性と同じくらいこの言葉を使います。ですが、自分が言われて嬉しいかと言えばそうでもありません。かわいいと言われれば、幼い、小さい、未熟、守ってあげたい、そんな言葉を連想し、一人前の女というよりもお子さま扱いされている気分になるようです。
 

日本には「畳と女房は新しい方がいい」、フランスには「ワインと女は古い方がいい」ということわざがあります。この価値観の違いが日本女性とフランス女性の理想とする女性像の違いかもしれません。そうだとしても、誰だって歳はとっていくもの、かわいい女子でいようと必死の努力をするよりも、いい女を目指すほうが無理なく魅力的でいられるのではないでしょうか?
 
 
 

ライター イズミサワサトコ
 

パリで暮らしてみたい!その勢いのまま学生ビザを取得し、日本を発ったのが約10年前。エッセイや翻訳、同行通訳など言葉に関わる仕事をしています。2015年、結婚を機にフランス人の夫の希望もあり、またしても勢いで奄美大島へ移住。花の都から東洋のガラパゴスというカルチャーショックを日々ポジティブに楽しんでいます。
 
 
 

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