近年では、スマートフォンやSNSの普及に伴い、世界中の人々とリアルタイムにやり取りができる便利な時代となりました。しかしその反面、この新たなツールの発展により、対人関係におけるコミュニケーションの希薄化が問題視されています。言葉を深く交わすことなく成立してしまうコミュニケーションの普遍化は、行間を読むことを得意とする日本人を、益々伝え下手にしてゆくかもしれません。自分の気持ちを素直に相手に伝えることは、そのような文化的背景をもたない日本人にとって容易ではないでしょう。しかし家庭の中において、相手の言葉の行間を的確に読めず、夫婦げんかへと発展することもあるのではないでしょうか。恋愛において、男と女の思考の違いをもとに、男女は永遠に分かり合えないというテーマが一般的に語られていますが、何の努力もせずに端から諦めること程悲しいものはありません。

 

今回は、海外女性と日本女性の文化的背景から生じる、言葉の伝え方やコミュニケーションの違いに焦点を当て、ストレスの少ないポジティブな生活への近道を考えていきます。

 

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私が海外で暮らすようになって気づいたことは、海外の女性たちは自分の気持ちにとても素直だということです。何かをしてもらったら素直に嬉しい、どんな小さなことにもありがとうと感謝の気持ちを伝えます。これは女性に限りませんが、バスを降りる際に乗客全員が運転手に対して笑顔で「ありがとう。」と言って下車してゆく様子を目の当たりにした時は大変驚きました。日本人の感覚では、運賃を払っている乗客がお礼を言うことに些か疑問を感じますが、こちらでは目的地まで無事にたどり着いたことへの感謝や、お疲れ様の意味を込めて伝えています。

 

恋愛において海外の女性は、周りに友人や知り合いがいても恥ずかしがることなく、自分のパートナーに愛の言葉がけを惜しみなく表現しています。更に感謝だけではなく、自分がされて不快に思うことも情に流されずはっきりと伝えるので、女性同士の関係も比較的さっぱりとしています。また、自分の気持ちを伝える時は具体的な説明をもって伝えます。例えば、相手に対する感謝も、ただ「ありがとう」ではなく、「あなたがこんなことをしてくれたから、私はとても嬉しい気持ちになったわ。ありがとう。」というように、相手のどの様な行為が自分にとって有難く嬉しかったのかまで具体的に伝えます

 

その積み重ねによって、相手も自分のどのような行動や言動が相手を喜ばせるのか、悲しませるのかということが段々と理解出来てくるものです。伝える努力なしに、分かり合うことはまず皆無といってよいでしょう。理解してもらえない、愛を感じないと相手を責める前に、先ず自らが伝える努力をすることで、見える世界は一変するはずです。文化的背景も含め、自分の気持ちを素直に表現することを得意としない日本人ではありますが、素直な言葉がけを少し意識して生活するだけで余計なストレスを抱えることなく、素敵な毎日を過ごすことができるでしょう。また男性からの発信を待つのではなく、女性の方から積極的に働きかけていくことが、フラストレーションを溜めることなく前向きに生活してゆける秘訣となります。

 

素直な言葉かけはできていますか?

 

ライター 橋本 尚美

インターネット回線の営業、小学校教諭を経て渡豪。代々木ゼミナール予備校の英語参考書のイラスト、愛媛県伯方の塩ミュージアム映像コンセプトアートを手掛けた実績がある。現在は豪州政府の支援する語学プログラムに参加しながら、執筆活動を行う。趣味はイラストと小説を書くこと。

 

 

 

 

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