英語、ネパール語、ヒンディー語を操るブータン人

 

ブータンという国がどこに位置しているか、みなさんはご存知でしょうか。ブータンは南アジアにあり、北は中国、南はインドに挟まれた小国です。ヒマラヤに位置し、インドの領地を挟んで西にはネパールがあります。民族衣装を着て、毎日お祈りを捧げる熱心な仏教徒が多いブータン人。そんな彼らはなんと、自由に英語を操り、多くの人がネパール語も理解し、またインド語も使えてしまう、語学のスペシャリストだったりします。なぜそんなことが可能なのでしょうか?

 

日本でも英語教育の早期導入が検討されて久しいですが、ブータンではなんと小学校入学と同時に英語の授業が始まるカリキュラムになっています。それもなんと、国語の「ゾンカ」以外の授業を英語で行う、という実践的なもの。実際には就学前から、日常生活で基本的な英語(あいさつや数など)を両親から教わっている子がたくさんいます。学校教育を受けた人は、大人も子供も大体の英語が話せます。歌や踊りが好きなブータン人は、YouTubeなどで洋楽やK-Popの歌詞や振付を覚えて鼻歌のように簡単に習得します。

 

 

テレビで外国語!

 

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ブータン人の英語学習や、ネパール語・インド語習得に一役買っているのがテレビではないでしょうか。独自のテレビ番組が少ないブータンではインド語やネパール語の番組を観ることができます。地域にもよりますがNHKワールドも映り、英語やインド語、ネパール語の番組も豊富に(70CHほど)映ります。子供たちはネパール語でドラえもんやディズニーチャンネルを見たり、英語の映画を観たりしています。

 

もちろんテレビだけではなく、実際のヒトの流れもあります。どの町にもたいていネパール系の人がいて、地域によっては国語のゾンカ語よりネパール語の方が多く話されている場合も。さらにブータンの南側の国境はインドに接していて、インドとブータン間の協定に基づき基本的にビザやパスポートなしで出入り自由となっています。物資や産業が豊富でないブータンは多くの部分でインドの援助を受けており、カネやモノだけでなく、ブータン国内にインド軍が駐留していたり建設現場などでインド人が働いていたり、ヒトの出入りもとても盛ん。そのため自然と、多くのブータン人がインド語を話せます。

 

 

オーストラリアはブータン人に会える意外なスポット!?

 

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このように語学が堪能なブータン人の強みは、なんといっても躊躇なく留学や出稼ぎに出られることではないでしょうか。高等教育を終えたあとの進学先として、ブータン人には国内の大学や専門学校以外に、外国(特にインド)の大学という選択肢も自然と視野に入ってきます。また大学院が国内にないため、専門的な勉強を続ける場合は必然的に外国へ…ということになります。

 

ワーキングホリデーのビザが取りやすいからなのか、外国に働きに出ると決めたブータン人の多くが行先として選ぶのがオーストラリア。筆者の日本人の友人も、オーストラリアに旅行に行って、なぜかブータン人の友人を作って帰ってきました。

 

筆者の知るブータン人もやはりオーストラリアで働いています。単身赴任というのはあまりなく、家族を連れて行くケースが多いです。おもしろいのは、奥さんが働きに出て、なぜか旦那さんが仕事を辞めてついて行く…という夫婦同伴パターンも見られることでしょうか。

 

またタイなどの近隣国で英語教師をしているブータン人もいます。ブータン人の外見はとても日本人に似ているので、もしかしたら、あなたが海外旅行に行った時にすれ違った日本人風の人は、ブータン人だったかもしれませんね!

 

 

Akari

IT企業を退職後、青年海外協力隊に参加。ブータンの高校でITインストラクターとして2年活動したのち帰国。現在は大学で舞台技術の勉強中。

 

 

 

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