第3回目はピックアップしたソースを活用し、一つのニュースを視点別で読み比べする具体例をご紹介します。

複数ソースを読み比べて初めて一つのニュースの全貌が見えてくることがあります。前回と前々回の記事で、英語レベル別で様々なニュースソースを紹介致しました。今回は、それらからピックアップしたソースを活用し、一つのニュースを視点別で読み比べする具体例を紹介したいと思います。

 

01. 3つのニュースサイトから読み解く


“ハートブリード”に関する事実

heartbleed

「ハートブリード(心臓の出血)」と言うキーワードをニュースで耳にしたことはありませんでしたか?

2014年4月に発覚したインターネットソフトの欠陥です。銀行のサイトからメールが来たり、使っているEメールサービスやSNSから注意のメールが来た りしている方も多いと思われます。このハートブリードが何か、なぜニュースになるほどの危機を及ばしているのかを理解していない人は少なくはないかもしれ ませんね。

 

02. Refinery29から読み解く

 

1本目はRefinery29から”Change All Your Passwords, Because Heartbleed is Upon Us“を取り上げてご紹介します。

まずタイトルから見てみると、要点がしっかりと纏められています。「ハートブリードが来た、パスワードをすべて変えた方がいい」と、記事をすべて読まなくても取るべきアクションが明確です。

記事を読み進めると、ハートブリードがエンクリプションのバグであることと、どのような作用があるのかを簡単に分かりやすく説明しています。SSLなどに 詳しくない方も、この記事を読むと、たまにブラウザー上で見る鍵のアイコンがSSLだということ、そしてそれがセキュリティーを意味していて、ハートブ リードはそれが守っている情報(パスワードやクレジットカード情報)などに入り込む作用があることを教えてくれます。

最後に、どのアカウントのパスワードを優先的に変えるべきであるか、Mashableと言う外部ソースからサイトのリストを提供してくれています。記事は短く、要点がまとめられ、読みやすく、対応の方法を教えてくれる、と言う非常に合理的な記事です。

 

03. Huffington Postから読み解く

 

次にハートブリードの発見を記載したハフィントンポストのHow To Protect Yourself From This New Terrifying Security Flaw Called ‘Heartbleed’(新 しいセキュリティーホール、ハートブリードから自分を守る方法)、という記事を開きますと、記事の長さはRefinery29とあまり変わりませんが、内 容を見てみると、ハートブリードを発見したのがグーグルとコードノメコンの提携作業であり、記事が掲載された4月9日時点ではウェブの66%のサイトが感 染しており、さらには2年間誰も気付かなかったという情報が手に入ります。対応法としては、Refinery29とは異なり、Google Chromeのエクステンションをダウンロードし、自分が見ているサイトが感染しているのか確認できる、と説明があります。

 

04. New York Timesから読み解く

 

続いてニューヨークタイムズを見てみましょう。

 

ハートブリード発見当日(4月8日)、ハートブリード現象に名前がつく前に記事を記載していたことがわかります。今まで紹介したソースの中でもいち早く、 記事も長く、そして詳細を説明しています 。様々な情報が入り、例えば発見された後日にはヤフー、フェースブック、グーグル、アマゾンがすでにセキュリティーを改善したこと、アカウントを持ってい る人はパスワードを変えず、新しく情報が出るまで待った方が良いこと、そしてウェブサービスを使う会社はオープンSSLを最新バージョンにアップデートし た方がいい、と記載されています。記事の締めには、ヤフー社が持つタンブラーと言うブログ会社の社長が「パスワードを一日かけてすべて変えた方がいい」、 と言う事実も掲載されており、ニューヨークタイムズと反した意見も伺えます。

 

このレベルとオーディエンス別のニュースソースから同じ内容のニュースを三つ読んだ結果、収穫出来た情報は随分と変わって来ます。まず、 Refinery29から振り返ると、ハートブリード自体についての詳細にはあまり触れず、重点的に対処法を教えてくれます。ハフィングトンポストの記事 も系統は似ていますが、Refinery29とは少し違う角度で、誰が発見したのか、そしてどの程度感染しているのかなどを記載し、 積極的にパスワードを変えず、危険なサイトには行かない、と言う対処法を紹介しています。ニューヨークタイムズは、対処法に対しては曖昧ですが、ハートブ リードのソースや危険性についての情報は満載です。

 

三つ同時に読むと、ハートブリードに対しての疑問がほぼ明確になり、そして様々な対処法も知ることができますね。このように、ニュースサイトを角度別で読むことによって、総合的なニュースソースの意見を手に入れることができます。

 

全3回でお届けした情報活用方法はいかがでしたか?

 
それぞれ特徴を持ってニュースが配信されています。あなたの好みや知りたい情報の系統に合わせて、まずは1つのサイトを読む習慣作りから始めると、気分も気楽で続けやすいですよ♪

 

 

ライター ellenoir

東京生まれ、ニューヨーク育ちのバイリンガルな日本と米国のハーフ。

自身も普段からニュースはあらゆる角度から見ることができるよう、ニューヨークタイムズや日経新聞などの固いソースから、コルバートレポートやnaverまとめなど柔らかいものまで、日英両語のソースで目を通している。

ニューヨークの音学大学を卒業後、カリフォルニアの名門芸術大学の院でデジタルメディア系の修士号を二つ取得。学生の頃から様々なジャンルのライターとし て活躍し、通訳からゴーストライティング、ショートストーリー作家、コピーライティング、学会の論文の編集、などを手掛ける。現在は企業のデザイナーとし て活躍しつつ、小説を創作している。

 

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