本日4月1日。新元号が発表になりましたね。
【令和】れいわ
きれいな響きだなと感じました。みなさんはいかがでしたか?
出典は「万葉集」巻五の「梅花(うめのはな)の歌三十二首并(あわ)せて序(じょ)」とあります。これまでは中国の古典からだったそうで、意外にも日本の古典からつけられたのは初なのだそう!
引用された歌はこちら。
「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」
”厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい”と言う願いが込められているそう。
梅なんだなー、と思いました。この時期は特に、日本と言えば、至る所で咲き誇る桜で持ち切りですが、梅の花の花言葉に、“厳しい美しさ”というものがあります。以前着物の関連の記事で、この言葉を英語で表現するには?とネイティブの方と話し合ったことがあったのですが、しっくり来る表現がない、と言われました。これは日本人ならでの感じ方、表現なのかもしれませんよね。
個人的にも桜より梅の木の枝の形にそのたくましさを感じるので好きです。
写真は尾形光琳の紅白梅屏風。桜の枝はなめらかですが、梅ってどこか男!ぽくてかっこよさが感じられませんか?^^

ここでちょっと豆知識!
梅と桜、そしてもう一つ桃の違いをご存知ですか?
実はこの3つ、同じバラ科サクラ属なのです。見分けるポイントは花の付き方と花びらの形なのだとか。
梅は枝にくっつくように花づいており、花びらは先が丸いそうです。桃は花が枝に沿うようにさきます。花びらの先は尖っています。そして桜は花枝と呼ばれる柄がとても長いため、とても華やかに見えるようです。花びらの先はぎざぎざに割れていますね!
ちなみにさくらと言う名前。”咲く”の複数形です。咲くがたくさんあるから「さくら」!オモシロいネーミングですよね♪日本にも複数形の概念があったんだ、とこれを知ったとき感動しました。
新元号に変わる5月1日。令和という時代にみなさんどんな期待を寄せるでしょうか?